どんな症状なの?
文字通り胃が痛くなる症状です。急性・慢性胃炎、胃十二指腸潰瘍および胃神経症などと診断されることが多いです。しかし中には、癌やその他のすぐに対処の必要なものが潜んでいることもあるので、病院での鑑別が必要と言えます。症状が起きる原因は様々で科学的・物理的な刺激(寄生虫や寒冷・熱刺激など)、細菌やその毒素の作用、暴飲暴食や刺激性食物の長期摂取、精神の緊張、神経の機能障害、および胃酸分泌過多などによって、胃粘膜が刺激され胃腸の機能失調が引き起こされます。
他に、診断される症状によっても異なりますが、一般的に胸やおなかの不快感や吐き気・嘔吐、食欲低下などが伴いやすいです。
病院ではどんな治療をしているの?
まずは原因を特定するために問診を行い、必要であれば各種検査を行います。手術が必要な場合もありますが、大多数は服薬治療になるようです。
鍼灸ではどう考えているの?
胃を栄養している気の停滞・鬱滞(滞っている)と考えています。主な原因として、冷えや強いストレス、飲食の不摂生が挙げられます。病院で原因がわからないものや慢性的な胃痛、ストレスなどで引き起こされる胃痛は鍼灸治療の適応となることが多いです。
治療はどのように進んでいくの?
上記している『気が滞る(気滞)状態』がうまく流れ本来のスムーズな気の流れの状態になるようにアプローチしていきます。その為に原因となっているものが何かを問診や触診などで探っていきます。冷えなのか気の不足なのか、ストレスならばリラックスして緊張状態を緩める治療を行っていきます。原因が取り除けるような場合は極力取り除いてもらうことが治療を早めることにもつながるので可能な限りご協力ください。