どんな症状なの?
交通事故などで頭に強い衝撃を受けることで首が大きく『振り子』のように激しく振られ首周りの組織に損傷を受けた状態です。 首周りの組織には『靭帯(骨と骨をつないでいる)』、『腱(筋肉と骨をつないでいる)』、『筋肉』、『神経』などがあり、衝撃により急に引きのばされることで損傷し、痛みやしびれ、めまいや頭痛など様々な症状が出現します。
病院ではどんな治療をしているの?
まずは検査でどの程度の損傷が起きているかレントゲンやMRIで検査をします。基本は安静で、必要があれば頚椎カラーも用います。また、痛みが強い場合は鎮痛薬を用いることもあります。カラーを用いても早めに取り、リハビリなどを行います。
鍼灸ではどう考えているの?
外傷により気や血が損傷することにより経絡の流れが悪くなると考えています。気や血を補い気の流れを調えます。また、強い衝撃を受けたことにより掌から腕、肩、首の筋肉が強く緊張している方が多いので緊張に対しての治療も施していきます。
治療はどのように進んでいくの?
鎮痛や筋肉の緊張を緩めること、気や血の流れを良くすることを目的に治療を進めていきます。しびれや安静時痛が強い場合はしばらく通っていただくこともありますが、回せるけど痛いなどであれば比較的早く治療効果が出やすい症状です。